注文方法 その1 (成行、指値、逆指値)
FXは通貨を購入するときに様々な種類の注文方法があります。代表的な「成行注文」「指値注文」「逆指値注文」を説明していきます。
成行注文
まずは成行注文ですが、これは売買を行う際に、現在の価格ですぐに注文することを言います。他の注文に比べ、早く確実に取引が成立するので「今が買い(売り)時だ!」と思ったときに利用します。ただし成行注文には注意点があり、指値、逆指値注文とは違って、自分の望む価格で成立するとは限りません。自分が注文してからFX会社が約定するまでにタイムラグが生じます。レートは刻一刻と変化しますのでこのタイムラグの間にレートの誤差が生まれる場合があります。これを「スリッページ」と呼びます。
指値注文
指値注文とは、成行注文とは逆に売り(買い)値を指定する注文です。指値注文は「〇円以上になったら売る」「〇円以下になったら買う」というように指定することができます。安く買って高く売るための注文なので、最も基本的な注文だと言えます。成行注文のように画面を見続ける必要もないため、初心者にも使いやすい注文になります。
逆指値注文
逆指値注文とは名前の通り、「〇円以上になったら買う」「〇円以下になったら売る」というように指値注文とは逆の注文をします。ここで「高く買って安く売るなんていつ使うのか?」と疑問に思うかもしれません。先ほどの指値注文は利益を出すための手法でしたが、逆指値注文は損失を抑えるための手法(ストップロス)です。例えば100円から110円に上がると予想していた時に、逆指値で「90円以下になったら買う」と注文します。もしも目を離した間に予想が外れて80円に下落したとしても90円で自動的に決済されるので損失を10円に抑えることができます。
放っておいても安定して利益を出したい場合は指値注文、定期的にレートを確認しながら利益を出したい場合は成行注文、損失を抑えたい場合は逆指値注文というような使い分けになります。